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私がキャロラインの居るフランクフルトから電車で2時間半のゲッティンゲンという街に着いた時、彼女は忙しくて代わりに彼女の友達たちが迎えに来てくれた。キャロが帰って来るまで彼らの家で待つ事になった。「サーカスみたいな場所だから驚くよ。」と言われ、なんの事だろうと思っていると、突然野原の真ん中の空き地にカラフルなキャンプサイトが見えた。「え、ここキャンプ場か何か? 」って感じで聞いてみると、捨てられた列車やキャンピングカー、警察のワゴン車などなどをスクワットしてるとのこと。『スクワット』雑誌では読んだ事がある言葉。つまり、簡単に言うと不法占拠。雑誌ではアパートのスクワットが取り上げられてたけど、こんな野原にもあるなんて、こっちの方がかなりカッコイイ。水道も電気もガスも通ってないつまり本当に毎日がキャンプ状態の彼ら。でも18人が一緒の敷地に暮らしていて中には赤ちゃんを連れてるカップルも。お風呂はビニールプールで、寒ければ薪を使い、水は近くの墓地から汲んでくる。雨が続くと太陽電池が使えなくなってしまうので映画鑑賞会をしてもラストの良いシーンが見れない事も、、、
そんな中、仲良くなって1日部屋に泊めてくれる事になったのがイラン人のサラ。ドイツ語と母国語しか話せない彼女なのに、何故か会話が成り立った私。やっぱり言葉じゃないよな~とまた実感。詳しい話をキャロから聞いてまとめると、つまりサラは不法滞在をしているらしい。何故かというと、それはサラも教えてくれたけれど、(私は法律とか詳しくないので聞いたままに話すと)イランでアラーの神を信じないと主張するだけで牢屋に入れられてしまうらしい。そして彼女はそれを主張し、捕まらないようにドイツに逃げて来た。そしてドイツでイラン人と結婚して子供も産んだのに、離婚したら彼が子供を連れてイランへ帰ってしまった。「帰りたくても帰ったら殺される。イランに200人の家族がいてその内の半分はアラーを信じてないけど隠して生きている。神様は一つじゃなくて自分の心の中にいるでしょ。」と強く自分の胸を押さえて話してくれたサラ。一時はドイツ政府に捕まって帰る飛行機を手配されたことも。怖がったサラは精神的な病気になり、それを知ったパイロットが飛ぶのを拒否し連れ帰られなくて済んだとのこと。部屋にはありとあらゆる場所に3歳くらいのかわいい女の子の写真が飾ってあった。「彼女はまるでケージに入れられているみたい。」とキャロは言っていた。