12月の晴れた日。

2010年12月17日

先日、友人のグループが突然の事故に合いました。
その事故で先月撮影したクライマーの方が残念ながら亡くなりました。私が撮影してからその日は丁度一ヶ月で、私の撮った写真は雑誌の為だったのに、遺影に使われることになりました。遺影とその他の写真を葬儀で展示する用に制作するのはとてもつらかったけど、それでもご親族の方々に喜んで頂けたけど、何も言葉が出なかったです。私にはそれくらいのことしか出来ませんでした。

そして暫くして落ち着いてから、今月は2年ぶりに友達夫妻に会いに行きました。
会っていない間に赤ちゃんが生まれていて、その日は偶然にも彼らの4年目の結婚記念日。4年前のその日私たちは入籍ツアーを組んで彼らの入籍を祝福するために北海道まで出かけていました。そこはその前の年にみんなで撮影のために訪れていた場所で、同じロッジに全員でまた寝泊まりし、役場で入籍を見届けた後に、外で雪の積もる中ふたりの写真と集合写真を撮りました。あれから4年。そんな日にふたりの新しい家族と彼等をまた写真に収めました。「たおちゃんにはなぜか節目節目に写真を撮ってもらっているね。」と言う友達。きっと私が友達たちにしてあげられるいちばんのプレゼントは写真を撮ることなんだなってふと思えて嬉しかったです。

そして友達がこんな事を言っていました。「病院で産まれない日はあるんですか?って聞いたら即答で”ないです。毎日産まれています。”って言われたんだよね、当たり前だけど。毎日誰かが産まれて毎日誰かが死んでいるんだよね。」と。

生とか死とか難しいことは解らないけど、悔やむ事が沢山あって沢山悲しいけど、
今は生き残った友人達とご親族が心からの笑顔を取り戻せるようになることと、
亡くなってしまった二人が天国でも笑顔でいてくれていることと、
赤ちゃんがすくすくと元気に成長することを祈っています。

30歳になりました。

2010年12月16日

11月28日で30歳になりました。

学校を卒業してフリーランスのカメラマンになって10年。

ひとつぼ展のグランプリを頂いて10年。

写真のことばかり考えていた10年でした。

そして沢山の人と出会って支えて頂いた10年でした。

写真を通して沢山の人に出会えて幸せでした。

この後の10年もその後の10年も

ずっと写真を撮り続けられたら幸せだなと思っています。

みなさん見守っていて下さい。



田尾沙織



カンボジアにて。

2010年12月6日

11月はカンボジアで映画の撮影をしている向井理さんの撮影と、カンボジアの現状を取材して来ました。

まだ地雷が埋まっているという事は知ってはいても、世界的な観光地のアンコールワットからたった50kmも離れたらまだ地雷が埋まっていたり、300万人も虐殺したポルポト政権が終わったのが79年、私の生まれるたった一年前の話で、今も当時の処刑場には人骨や歯や衣服の切れ端が落ちている生々しい状態だったり、考えさせられる事が多かったです。それでも、そんな暗い過去があるとは思えないくらい現地の人はとても穏やかでした。ごみの山に撮影に行くと聞いた時、どんなにお金をたかられるのかと思っていたら、ゴミから売れる鉄クズを探している子供達はお金をくれなど言わずに黙々とゴミを掘り起こし、最後には手を振って別れてくれた時…言葉に表せなかったです。

この写真に写っている子も遺跡の中でお金をせびらず観光客が捨てたペットボトルを黙々と集めていました。そして一人でぼーっと遺跡を眺めている私を見つけ、迷路の様な遺跡の中で地元の子供の秘密隠れ家の様なルートを案内してくれました。普通なら見つからない様な壁の裏にある彫刻を私に自慢げに見せてくれました。案内をしつつも時折壁に掘られた彫刻をじっと真剣に見つめていました。ただお小遣い稼ぎに案内してるだけじゃなくて本当に彫刻を美しいと思っているんだなって感じさせてくれた、その眼差しが本当に綺麗でした。もし彼が学校に通えて美術を学べたらどんなに良いだろう。

学校を立てるのもボランティアをするのも簡単な事だと思います。お金を渡すだけではなくどうやって持続するか、そこが問題です。だからカンボジアでは学校が建っても結局廃校になってしまった学校が沢山あるそうです。そしてボランティアをしてみるとこんな小さい事で何かが変っているんだろうか?と無力感を味わう事も確かです。それでも自分が無力だとしても何もしないで見ているよりも、小さい事でもいいから何か自分が出来る事をしてみたいといつも思うのです。



そんなこんななカンボジアの写真は12月14日発売のクイックジャパンで見れます。

映画「マザーウォーター」公開!

2010年11月5日

映画「マザーウォーター」10月30日台風の日に無事公開されました。

私はスチール、つまりはポスターやパンフレット、エンディングに流れる写真を撮影しました。今年の3月に一ヶ月京都で寒い寒いと撮影していたのがもう懐かしいです。

監督キャストの皆さんの舞台挨拶は撮影の大変だった事楽しかった事みんなのがんばりを思い出して感極まりそうで、思わず客席の後ろから身を乗り出して見ていたら、後で市川実日子さんと松本監督にスポットまで当たってて目立ってたよって笑われました。そんな私を壇上から見て緊張していた監督はホッとしたと言ってくれたので、よかったのかな。

映画は公開されて一仕事終えたという事と同時にこれから始まったということ。

こんなのんんびりした気持ちのいい日に多くの方に観て頂きたいです。

伊勢神宮

2010年10月10日

初めて伊勢神宮に行って来ました。

なんだか神様見えてしまった気がしました。

海を歩く

2010年10月6日

だいぶ涼しくなってきたので、なんだか雪の上を歩きたくなって、2年前に撮影した作品を
works にアップしました。
知床で撮った流氷の写真です。海の上を歩く、それは普段は想像できないことです。ある日突然目の前のどこまでも続いている様に見える広い群青色の水の流れは白い雪と氷に覆われて陸地の様になります。昔、アイヌの人達は舗装されていない山道を行くよりも海の上を歩いた方が早いと言って、知床から網走まで海の上を歩いて行っていたそうです。海の上を歩く旅。そんな旅にも憧れます。

小笠原・父島

2010年10月1日

毎年行きたいと思い行けてなかった父島にようやく行けました。

東京湾から船で25時間。たぶん日本で一番遠い場所。海外で考えてもかなり遠い場所。船は6日に一便だけ。与論島までわざわざ東京湾から船で48時間かけて行ってたくらい船旅が好き。ツバルでの船旅は悪天候と重油の匂いで大変でしたが、(ベトナムはハロン湾の船もそういえば重油の匂いすごかった)でも与論島への船旅とかギリシャの島を船でアイランドホッピングしたりはすごく好きです。段々陸地が見えなくなってきて、海の色も濃い群青色に変っていく。いつの間にか海と空だけの世界。遠くの乱気流の下で降っている雨、船に驚いて逃げてくトビウオ、変っていく空の色と雲の形、海の色。限られた中でしか身動きがとれず、携帯も繋がらない、ただ景色を眺めて本を読んで昼寝をしてご飯を食べる。やることないじゃん!って言う人も多いけど、それが好きです。考え事するにはちょうどいい。

そしてようやく着いた念願の父島。海の色も山の形も植物もすべて東京都にいるとは思えなくて、東京都のイチョウマークが不自然でした。東京にも残っている貴重な自然。世界の中でも有数の美しい海。イルカとマッコウクジラとの海中での出会いは貴重な体験でした。私達を横目に華麗に泳いで行くイルカの群れ。マッコウクジラは深さ1000~2000mも潜れるそうです。海の中で深海へ向かって泳いで行くクジラはとても優雅でした。

そんな父島に何年も前から空港の建設の計画があります。前々から空港が出来てしまう前には一度訪れたいと思っていまた。もちろん私は大反対!父島含め小笠原の貴重な自然はこのまま残すべきと思っていますが、島の人と話していると、飛行機に比べ船はものすごく高かったり、何より外科のお医者さんしかいないので子どもは島では産めないとか、病人でも重体じゃなければ6日に1便の船で内地に輸送、重体だったらヘリとか小型機が硫黄島経由して来るけど、ヘリが出るってことは相当危ない時だけらしいです。医療の不安というか、もういざとなったら諦める覚悟がないと住めないです。

ツバルの事を思い出しました。プラスチックのゴミが増えても処理する施設がなくゴミの島の様になっている場所もあって、でもそれは私たち先進国が作り出しているゴミであって、自分たちがこんなに便利に暮らしているのに彼らには自然を守る為に昔ながらの生活を強要するなんて出来る訳もないななんて、夜な夜な集まってみんなで外でジャッキーチェンの映画を見たり電子ピアノで歌ったりしているツバルの人を見ながら考えていました。住んでもいない外部の勝手な意見で空港反対と大声では言えませんが、それでも、この海の色がいつまでも守られることを願っています。

9月のお仕事

2010年9月23日

暑い暑い言っていたら、今日は急に涼しい。というか肌寒い。
九月はまたくるりのアルバムが発売されました。

「言葉にならない、笑顔を見せてくれよ。」という長いタイトルです。ジャケット、ブックレット、アー写撮らせてもらっています。今回も私の写真をバラバラテーブルに沢山並べ、みんなで曲をかけてはカルタの様にその曲に合う写真を選んで選び抜いてつくりました。とても気に入っているので手に取ってみて下さい。

映画「マザーウォーター」も来月公開という事で、エココロの表紙をはじめ各雑誌に写真が載り始めました。

それもまた見て下さい。

写真はまた事務所のHPにいつか載ると思います。

以上。

9月出かけた場所の話は、写真が間に合わないので、後日書きます。

この夏2度目のフィンランド。

2010年9月2日

8月もフィンランドに行っていました。
まさか2ヶ月連続で同じ土地に行くとは。日本に居てもなかなかない事です。
ヘルシンキならまだしも、北極圏ラップランドはロバニエミで中華屋に行った時、先月も同じ中華屋でひとり、「このお店に二度来る事はないんだろうな~」とか思っていたのに、今度はひとりではないけど行ってしまった二度目の中華。まるでデジャブ。もしかしたら一度日本に帰ってたのは夢だったのかも?と思ってしまいました。そんなこともあるんですね。次はいつあの中華屋に行く事になるんでしょう。やっぱり同じ街に一ヶ月で二度も来ていると他の人よりも感動が薄く、というか、ガイドさんの様に説明してしまう自分がちょっと残念。
それでもフィンランドは相変わらず空気が美味しくて、すっかり秋になった冷たい風が気持ちよく、ラップランドは朝は3度まで冷え込み、人は相変わらず優しく、駆け足でしたが楽しい思い出が沢山出来ました。
そんな取材は12月のP.S.で見れます。




徹夜で盆踊り。

2010年8月29日

前々から行きたかった祭りにこの夏行けた事がなんだかとても嬉しかった。
川で遊んで暗くなってから浴衣を着て、踊り用の下駄を新調して通りへ繰り出す。
昔ねぶたに祭りに参加して実感した、祭はやっぱり参加しないと楽しさが解らないと思う。
郡上八幡の徹夜踊り。明け方まで続く盆踊り。
下駄の音がカランコロンと鳴り止まない。
櫓の上でおじいちゃん達が歌っているのを一生懸命真似て覚えようとしている若い男の子。
きっとあのいい声のおじいちゃんを尊敬しているんだろう。
いつまでも日本の大切な文化が受け継がれることを願います。

海外の友達とかが日本の事を東京と京都しか知らないのは勿体ないと思う。
日本にも自然が残っている素敵な場所が沢山あって、まだ行ってない場所もまだ行けてない奇祭も沢山ある。
今度友達が来た時はそんな場所に一緒に行ってみたいと思う。

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